4つの専門コースで観光学の知識を深化
 本学科では、観光学のスペシャリストをめざすための幅広い教育・研究科目を設けています。これらの科目は、全学科共通科目、学科共通科目、コース別科目、専門演習ならびに卒業研究で構成されています。特にコース別科目の学習に関しては、専門的な学習をより深化させ、また資格取得や就職活動に早くから取り組めるようにするため「観光ビジネスコース」「地域デザインコース」「言語・多文化コース」「スポーツツーリズムコース」の4つの専門コースを設定しています。
  このコースは主にゼミナール(専門演習I〜III)を中心に編成され、専門的な学習を年次を追って段階的に進めることができます。
  コースの選択は2年次に行いますが、興味や関心に応じて3年次から他のコースに移動することも可能です。各コースの科目を横断的に履修しながら幅広い分野の学習をめざすこともできるようになっており、全体的に柔軟なシステムを取り入れています。選択後は、資格取得や将来の進路に結びつく専門的な学習に、じっくり取り組むことができます。
専門コースの主な学習内容
観光ビジネスコース
 
観光ビジネスコース 写真 旅行・宿泊業をはじめとした観光ビジネスの専門知識を身につける

 観光ビジネスコースでは、21世紀の基幹産業として期待されている観光ビジネス、とりわけ旅行業、宿泊業、航空・運輸業、外食産業について学びます。それぞれの業種の事業展開の歴史と経営の仕組みを理解したうえで、マーケティング戦略を用いて活躍できる人材を育成する実学重視の教育を行います。
 
ホテルや交通のプロたちから、知恵と経験を学びます。
観光ビジネスコースの授業ってどんなの? 将来の進路は・・・?
 ホテリエ養成を目標の一つに掲げ、旅行業、宿泊業、リゾート産業、交通産業、外食産業などに関するビジネス主体の専門知識を身につけます。事業展開の歴史や経営の仕組み、マーケティング戦略などについて学習するほか、明るく穏やかなホスピタリティを身につけ、あこがれの職業に就けるようきめ細かい指導を行います。



 鉄道・バス・航空などの交通、ホテル・旅館などの宿泊業をはじめ、旅行会社やテーマパーク、レストランなど国内外の観光サービス産業全般において、商品・サービスの販売と管理、開発、また顧客を含めた情報の分析などを行う業務に携わります。


展開科目
科目名 単位
マーケティング論
旅行業論
宿泊業論
航空業論
サービス産業論
会計学
観光広告論
旅行ビジネス英語
ホテルビジネス英語
ビジネス文書
事務管理論
旅行業法・約款
国内観光資源
国内旅行実務
海外観光資源A
海外観光資源B
海外旅行実務
海外旅行実務
ツアープランニング論
ツアー・エスコートガイド論
ホテル管理論
ホテルオペレーションA
ホテルオペレーションB
ホテル実習
外食産業論
航空サービス論
ウエディングプランニング論
専門演習I
専門演習II
専門演習III
卒業研究
主な就職先
・旅行業
・ホテル、旅館、テーマパーク
・ 航空、鉄道、バス
・外食産業
・イベント企画
取得できる資格
・旅行業務取扱管理者 (国内・総合)
・ホテル経営管理者
・教員免許(中学校・高校)
・TOEIC
・TOEFL
・実用英語技能検定
・マイクロソフトオフィススペシャリストなど
地域デザインコース
 
地域デザインコース 写真 自治体や企業で、観光を通じて地域の活性化に貢献できる人材を育成

 近年、地域振興やまちづくりが地域の文化や自然を活用して盛んに行われています。本コースは、高度な専門知識で地域の活性化に貢献できる人材を育成し、具体的で斬新な情報や政策の発信をめざします。
 
フィールドワークをしながら、まちづくりを肌で実感します。
地域デザインコースの授業ってどんなの? 将来の進路は・・・?
 まず貴重な自然環境や伝統産業などの地域資源がいかに持続されているかを学習します。次に都市計画やリゾート計画、イベント開発などを通して、これらの地域資源を活かし、共生していく手法を学びます。本コースは、このような手法を駆使して、“まちづくり”の理論と実践について基礎から学習していきます。


 国・県・市町村などの公的部門で地域資源の開発、発展、持続に関する計画・政策づくり、調整などの業務に専門家として携わります。また、一般企業も含めて、社会の一員として地域振興を担っていけるような知識と技術を身に付けます。


展開科目
科目名 単位
観光資源論
観光経済論
地域振興論
環境デザイン論
長崎研究
観光政策論
リゾート研究
イベント計画論
観光地計画論
グリーンツーリズム論
地域ボランティア論
人的資源管理論
地場産業論
観光調査
美術と観光
民俗学
博物館概論
文化財保護論
博物館情報経営論
博物館資料論
世界遺産保全管理論
博物館実習
専門演習I
専門演習II
専門演習III
卒業研究
主な就職先
・公務員
・学芸員
・中学校・高校教員
・都市計画・まちづくり関連企業(金融・商社) など
取得できる資格
・学芸員
・教員免許(中学校・高校)
・TOEIC
・TOEFL
・実用英語技能検定
・マイクロソフトオフィススペシャリストなど
   
 
言語・多文化コース
 
言語・多文化コース 写真 留学も視野に入れグローバル化に対応した言語と文化などの専門知識を習得

 言語や文化に関する学習を中心に、多文化社会に対応できるカリキュラムを編成しています。外国の人々と日本を結ぶ国際社会の架け橋として活躍する日本語教員養成のための課程も設置しています。
 このような言語と幅広い知識を身につけることで、グローバルな社会に対応できる人材を育成します。
 
学内だけでなく世界中の現地で、言葉と文化を学びます。
 
言語・多文化コースの授業ってどんなの? 将来の進路は・・・?
 英語や中国語、韓国語などの語学に習熟することを目標の一つとします。また、日本と諸外国の民俗や美術、アニメをはじめとする映像など新旧の文化を取り上げ、国際交流に必要とされる基礎的知識を学びます。このような言語と知識を身につけることで、新時代の国際観光を開拓することも可能となります。



 国際舞台でも通じるプロの視点と知識を生かして、国と国そして、人と人との交流を促す業務に携わります。たとえば、地方公共団体や企業の国際交流事業、リゾートやホテル、多国籍料理店などの観光・サービス産業、国際交流の企画や通訳、出版などがあげられます。このコースで学ぶことによって、国際交流のスキルを身に付け、活躍の場を日本のみならずグローバルに広げましょう。

展開科目
科目名 単位
言語と文化
日本文化論
国際交流研究
日本語表現法
映像文化論
異文化間教育
紀行文学論
英語コミュニケーションI
英語コミュニケーションII
英語表現法A
英語表現法B
英米文学A
英米文学B
TOEIC対策A
TOEIC対策B
英会話
中国語会話
コリア語会話
日本語コミュニケーションI
日本語コミュニケーションII
日本語教授法I
日本語教授法II
日本語教育実習
専門演習I
専門演習II
専門演習III
卒業研究
主な就職先
・中学校・高校教員
・日本語教員
・公務員
・旅行業
・ツアーコンダクター
・宿泊業
・出版
・イベント企画
・通訳など
取得できる資格
・教員免許(中学校・高校)
・日本語教員
・TOEIC
・TOEFL 
・実用英語技能検定 
・マイクロソフトオフィススペシャリストなど
 
スポーツツーリズムコース 写真

スポーツ分野の枠を広げ、その発展普及に携わろう

 現代のスポーツは心身の鍛錬や競技としてのみならず、健康増進やストレス解消を目的に老若男女を問わず盛んに行われています。その一方で、サッカーや野球などのプロスポーツ観戦のために、グローバルな人の移動(観光)が生み出されています。本コースでは、現代社会の中で重要な地位を占めつつあるスポーツの分野で指導的な立場になれるよう、スポーツ施設やクラブなどの運営手法、スポーツのコーチング手法などを学んでいきます。

 
ダイビングなど未体験のスポーツも身につけます。
 
スポーツツーリズムコースの授業ってどんなの? 将来の進路は・・・?
 スポーツに携わる人間社会の成り立ちや仕組み、関連するモノやサービスの経済活動、スポーツクラブの運営や店舗の経営などを学ぶことができるほか、地球規模にビジネス化されたプロスポーツの現場を学ぶこともできます。加えて、スポーツを実践することで、施設運営と競技指導に関する資格を取得することができます。



 長崎県や佐世保市をはじめ、九州は各種スポーツの発展・普及に熱心な地域です。観光リゾート地や大都市を含めた健康・レクリエーション産業や観光産業、社員厚生に力を入れる一般企業、中学・高校の保健体育教員などへの就職を目指します。


展開科目
科目名 単位
スポーツ原理
発育発達論
スポーツツーリズム
スポーツマネジメント
運動生理学
スポーツ運動学
スポーツ心理学
バイオメカニクス
トレーニング論
測定評価
レクリエーション指導演習
地域スポーツ
スポーツマーケティング論
スポーツイベント開発
スポーツ指導論
スポーツ栄養学
スポーツ医学
救急処置
マリーンスポーツ
コンディショニング
ジョギング・ウォーキング
ダンス
水泳
陸上競技
器械体操
球技A
球技B
武道
専門演習I
専門演習II
専門演習III
卒業研究
主な就職先
・中学校・高校教員
・公務員
・旅行業
・スポーツクラブ、フィットネスクラブ
・リゾート施設
・スポーツ関連企業など
取得できる資格
・教員免許 (中学校・高校)
・競技別指導者資格
・健康運動実践指導者など