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 福祉というのは、単に介護をするということではありません。もちろんそれは大切な分野ではありますが、福祉全体を学ぶということは、福祉政策をどうするとか、今後の地域福祉をどのように行えばいいのかと言ったことも、きちんと身につける必要があります。資格をとること、実学を身につけるだけであれば、4年制の大学で学ぶ必要はないと思います。実学と理論とを兼ね備えた学びを実践しているところに、大学で福祉を学ぶ意味があるということです。

 21世紀の福祉というのは、今までの福祉とは違う、大きな転換の時期を迎えています。今までは、行政が措置という制度で決めていたことが、福祉サービスの利用者が自己選択、自己決定していくというように変わりつつあるのです。そうした時代にあって、利用者が主体である福祉に、なぜ転換していかなければならないのかということは、以前からの福祉の歴史や考え方、理論などをきちんと学んでおかなければ理解できないことです。社会保障や社会福祉がどこから来て、どこに行こうとしているかを理解した上で、実際のケアなどの実学を身につけることが大切。これからの福祉を担っていく人には、そういうことが求められているのです。

 自分の足下を見つめながらも、10年先、20年先の福祉のあるべき姿が見通せること。そのためには自分が今、何をすればいいのかということが把握できていること。私は、本学でそういう能力を持った人材を育てていきたいと思います。福祉のいろいろな分野で課題はたくさんありますが、それぞれの現場で、高齢者や障害者の生活を支援していくという中から、先を見て発言できる、地域の人に働きかけて福祉全体を動かすオピニオンリーダーになってもらいたいですね。

 新しい福祉の施策というものは、そういう声があって初めて作られていくもので、国からトップダウンされるものではありません。だからこそ、現場や地域で、これから何が必要とされているのかの問題提起ができる人材が必要です。今、何が欠けていて、何が必要なのだという声を上げられること。福祉に携わる以上はそれくらいの気構えで臨んで欲しいと思いますし、私たちもそういうことが身につく教育を行っていきます。