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言語と文化
 言語と文化は人間の最も基本的な営みであり、民族という人間集団の特性を決定する。言語と文化を理解することは、「人間存在とは何か」という問題を追究することであり、同時にまた民族や世界の多様性を理解することにほかならない。そして、国際観光学を学ぶことが真に実り豊かなものとなるためには、言語と文化に関する知識と理解が不可欠なのである。

 この授業では、国際観光学科「言語・多文化コース」における学びの基礎づけを目的として、言語と文化を学ぶことの魅力と問題点についてさまざまな事例に即して考察する。さらに、ことばが文化と社会の構造によって規定されることを具体的に考察し、ことばのもつ魅力を興味深く抉り出していく。


日本語表現法
 日本語を世界の諸言語のなかにおいたとき、どのような特徴が浮き彫りにされるのかを解説する。日本語と外国語との対照研究(基礎研究)を通して、「日本語らしさ」を学んでいくことになる。自分の使用する日本語に注意し、日本語の研究や日本語教育への関心を目覚めさせるのがねらいである。


日本語コミュニケーションI
 「日本語の構造」研究分野のうち、「日本語学」および「音声と音声教育」についての講義をする。本講義は言語学としての「日本語学」について一通りの知識を取得し、さらに「ことば」にとっての基本である音声を、音声学の基本を学びながら、自分の日本語の音声を意識する講義となる。外国語教育において母語話者との相異が一番はじめに明らかになるのが「音声」であるから、受講者ひとりひとりが音声の分析を音声教育に活かすことができるようになることを目標とする。


日本語コミュニケーションII
 「日本語の構造」研究分野のうち、「語彙」についての講義をする。特に、日本語語彙の特徴を「語の構成」からみていく。日常使っている日本語の語彙がどのような構成になっているのかを探ることになる。それは、今もっとも必要とされる日本語力を諸君に意識させることになるだろうし、ものごとを体系的に把握する練習となるだろう。


日本語教授法I
 日本語教育とは、「日本語を母語としない人」に体系的に日本語を教えることをいう。恣意的、断片的に日本語を教えるばあいには日本語教育とはいえないのである。したがって、いかに体系的に教えていくのかを学ぶのが本講義の目的となる。「聞く」「話す」「読む」「書く」という日本語能力を学習者の目的にあわせ、いかにバランスよく向上させるかを学んでいくことになる。

日本語教授法II
 「日本語教授法?」で「聞く」「話す」「読む」「書く」という日本語能力の基本的な教え方を学んだ後に、学習者のレベルに合わせた教え方を学んでいく。初級・中級・上級というレベルごとに、何をどのように教えればいいのかを実際に模擬授業の中で学んでいくことになる。それが、翌年の日本語教育実習に実るはずである。自分の教え方の良し悪しよりも、学習者の出来不出来に注意する教員になろうとする意欲をもたせるのがねらいである。


ビジネス文書
 ビジネス文書について、まず第一にビジネスのなかでそれが実際に使用される場面を理解し、その上で読解・作成の基礎を学ぶ。

 「報告書・レポートの作成」「段落の役割」「論説文・小論文を書く」「書簡文を書く」「社内文書と社外文書」「敬語表現」「契約文書」などを取り扱う。また、受講者は「日本語文章能力検定試験」の受験を心がけてほしい。


日本語教育実習
 4年次生を対象とした科目であり、日本語教員養成課程の受講生にとっては必修の課目である。日本語教育実習は、日本語教員としての専門的な知識や技能、さらには資質を日本語教育現場から学び取るために、日本語学校等で行われる。海外の日本語教育機関での実習が主体となる。そのため日本語直接教授法について習熟しておかなくてはならない。また、日本語教員は日本文化の伝達者でもあり、日本情報の発信者でもある。日本語学習者は日本のことを知りたいから日本語を学んでいるということを肝に銘じておくことが肝要となろう。 日本語教員養成課程が運営している「初級日本語クラス」における日本語教育トレーニングも必須である。ここで日本語を教えるということのモチベーションを醸成し、日本語教育実習に臨めば、この実習がさらに実り多いものとなる。


異文化間教育
 本講義は、異文化間において自文化を他者に伝える能力を開発することをねらいとする。その能力は、まず自文化と他文化の相異に自ら気づくことに始まる。幼いころから慣れ親しんできた具体的な遊びや食べ物を、その遊びをもたない人や、それを食べない人にいかに伝えるかを学んでいくことになる。

 受講者は、異文化を意識して伝える実践プログラムである「NIU異文化理解教室」での異文化発信により、自文化への愛着が強まることになるし、発信後、発信者自身の他文化受容の度合いも変化していくに違いない。多文化が共生していく土壌造りにかかせない作業工程を会得することになれば、国際大学の名に恥じない講義となるだろう。


国際交流研究
 
「国際交流を盛んにすべきである」とか、「グローバル化社会に対応できる人間になることが望まれる」と、今日の日本において言われるようになって久しい。この講義が目指すことは、受講生が「多様化する世界の中で、一人一人が個性を持ち、また、他人の個性を尊重しながら生きていける国際社会を創り出すことが可能」な人間になるための第一歩を、この講義で学ぶことを通じて踏み出すことである。
 「国際交流」という言葉から、私たちは外国人とじかに接することを思い浮かべることが多い。この講義では、このような直接的な国際交流と、間接的な国際交流の双方を取り上げる。なぜなら、間接的な交流の積み重ねが「じかに接する」国際交流を可能にすることもある一方、これとは反対に私たちが「じかに接する」国際交流を行うことが、間接的な交流を促進する場合も考えられるからである。また、国際交流の過程は私たちがしばしば感じているよりも、もう少し複雑である。すなわち、グローバル化(国際化)はプラスとマイナスの双方の影響を私たちにもたらす。さらに、日本はグローバル化を進行させる役割も果たしている一方で、グローバル化の影響を受けてもいる。

 
こうした観点から、この講義では、「国際交流が深まる」とは具体的にどんなことかを、観光、貿易、投資、金融、文化、および環境の6つの側面から学んでいく。


異文化コミュニケーション論
 
当講義の目的は、多文化共生に向けた努力を継続して積み重ねていくことができる「国際人」になるための基礎を築くことである。
 上記の目的に向けて、この講義では、(1) 異文化コミュニケーションの理論を学ぶことと、(2)ワークショップ形式で異文化交流を「体験」することを目標とする。

長崎国際大学
人間社会学部国際観光学科
日本語教員養成課程
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